　ニーム（Neem)は、バングラデシュ・インド西ベンガル州・ミャンマー原産のセンダン科の常緑樹です。成長が早い上に乾燥に強く、殺菌消毒作用、防虫作用があります。インド地方では、「村のお医者さん」と呼ばれ、民間伝承医療として使われている代表的な樹木となっております。また、食べても人体・動物には無害だが虫には大きな殺虫効果があり、砂漠緑化や有機農業など多目的な活用が期待されています。そのため、国連では「２０世紀最高の贈り物」と賞賛し、"ミラクルツリー"として注目を集めています。

　　ニームは捨てるところがなく、葉からは健康茶、実から取れる「ニームオイル」からは医薬品、石鹸や化粧品などの原料に利用され、オイルの絞り粕である「ニームケーキ」は防虫効果のあるオーガニック肥料、堆肥として利用されています。また、幹はシロアリを寄せ付けない建材としても注目されています。

　　環境にやさしく、発展途上国の雇用や現金収入としても期待できる"ミラクルツリー"のニームですが、まだ日本での知名度は低く製品の取扱いも限られています。私たちは環境と健康にいいニームの普及に努めています。

ニームオイル：石鹸・歯磨き粉・化粧水の原料として、または肥料として使われています。
ニームケーキ：害虫駆除効果がありオーガニック肥料として使われています。
ニームの葉：オーガニック肥料や茶や薬の原料として使われています。